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OSA-2004-40
 
 
1 サマリ
 
 
対象システム
ARMA2.0,ARMA2.1,ARMA2.2
パッケージ
krb5
概要
リモートからの任意のコード実行の可能性
危険度
2
 
 
 
2 詳細
 
 認証機構 Kerberos の実装である krb5 の内部関数に、セキュリティ脆弱性につながりうる問題が指摘されています。
 具体的には Kerberos でのプリンシパル名(pricipal name)からローカル名への変換関数のバッファオーバーフローの問題ですが、この関数は標準の設定では有効化されていません。またこの問題の悪用が可能となるためには、他のいくつかの要素を満たさねばならず、具体的な攻撃方法はまだ知られていません。
 しかしながら攻撃が可能となってしまった場合には、krb5 を用いたサービスを通して、リモートからの任意のコード実行の可能性がありますので、アップデートをおこなうようにしてください。
 この問題についてのより具体的な情報は以下を参照してください。
 
「CAN-2004-0523」 Common Vulnerabilities and Exposures
 
「MITKRB5-SA-2004-001: buffer overflows in krb5_aname_to_localname」
Tom Yu 氏の Bugtraq への投稿
 
 
 アップデート後の krb5 関連パッケージのバージョンは 1.2.7-3o101 となります。
 
 
3 対処方法
 
 root になり以下のようにアップデートをおこなってください。
 
 
# apt-get update
# apt-get install libkrb53
 
 
 他 Kerberos パッケージを導入している場合はそれもアップデートしてください。デフォルトではインストールされてませんが、ARMA Net リポジトリからインストール可能な krb5 関連のパッケージは以下のものがあります。
 libkrb5-dev, krb53-ftpd, krb5-doc, krb5-telnetd, krb5-kdc krb5-clients krb5-admin-server krb5-rsh-server libkadm55 krb5-user

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